イスラエルのサイバー技術について:IDF 8200部隊
2021.08.25
アスピレイションセキュリティチームです。
世界最先端のサイバー技術を持つといわれているイスラエル。今回はその背景について少しご紹介をいたします。
イスラエルではほとんどの男子が18歳から3年弱、女子には2年の兵役が課されます。所属先には様々な部隊がありますが、特に学業の成績や人格の優秀さが認められた生徒は、IDFの諜報部隊である「8200部隊」に抜擢されることが多いといわれています。
8200部隊は米国のNSA(国家安全保障局)や英国のGCHQ(政府通信本部)に匹敵するイスラエル政府の諜報機関といわれ、インターネット上の脅威情報の検知やコード解析などを含め、情報収集やハッキングなど様々なサイバー関連の研究や作戦に従事します。イスラエルでは地政学的に防衛、セキュリティが非常に重視されており、同部隊のもたらす情報は国内の多くの軍や諜報組織の要となっています。
また、サブユニットである「ユニット81」ではさらに最先端の技術を研究し、IDFや政府機関等へ提供しています。約1,000人の人員から構成される同ユニットでは外部のR&Dに頼らず、独自にデータマイニングや情報傍受、インテリジェンス管理などを含むサイバー防衛、及びサイバー攻撃の最新技術を研究しています。
8200部隊に所属したイスラエルのエリート達は除隊後、習得したハイレベルな技術を武器に、サイバーセキュリティ業界を始め、様々なITスタートアップを起業し、欧米などグローバルで活躍している例も多く見られ、私たちのパートナー企業にも同部隊の出身者は多く、非常に技術力の高いユニークなサービスを提供しています。
アスピレイションではイスラエル企業との豊富な取引実績を基にしたリサーチ&コンサルティングサービスも提供しておりますので、日々常に新たな技術や企業が誕生するイスラエル企業との提携や新規ビジネスの立ち上げなど、ご興味を持たれた方は是非一度お問い合わせをいただけますと幸いです。
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